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使い捨てカイロの再利用法とは

      2016/10/19

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冬の寒い日に大活躍する「使い捨てカイロ」ですが、使い捨てという事なので、使用後はほとんどの方は、ゴミ箱にポイして燃えるゴミとして出すと思います。(自治体によってゴミの分別におけるカイロの扱いが異なるため一概には言えませんが)

しかし、使い捨てカイロの仕組みについてでも述べていますが、使い捨てカイロの中身は鉄粉が主原料であり、さらに鉄粉が空気中に触れて発熱反応を起こします。

そのため、発熱が完璧に終わったと思っていても、気づかないだけで意外と熱がこもっている事はよくありますし、使用期限切れによる未使用カイロをそのまま捨てるとそれこそ空気中の酸素と触れて発熱して他の物質に移り、火事になる事も考えられます。

今回は、使い捨てカイロの捨て方について述べたい訳では無く、せっかく使い捨てカイロを使用したわけですから、簡単に捨てるのでは無く、他の用途にも使えたら一石二鳥、いや一石三鳥以上の効果があると思いませんか?

この記事では、使用済みの使い捨てカイロの再利用法についてお話したいと思います。

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脱臭剤としての利用

使い捨てカイロの中には、活性炭が含まれています。

活性炭の大きな特徴は、表面にある無数の細かい孔が臭いを吸収してくれるため、脱臭剤としての役割は抜群に良いのです。

しかし、使い捨てカイロの中身の約15%しか活性炭が含まれていないため、使い終わったカイロを靴箱など狭い空間でそのままの形で使うのが良いと思います。もしくは、靴やブーツなどに直接入れるのも有りです。

あくまでも家に脱臭剤が無いときの代わり程度で考えておいた方が良いでしょう。

乾燥剤としての利用

脱臭剤と同じく、活性炭の吸収能を利用して、空気中の水分を吸収する事により、乾燥剤としての再利用も可能です。

畑への肥料としての利用

使い捨てカイロの中身は、農業に適したものが多く入っています。

そのため、肥料として利用する事も可能です。

カイロの中身で肥料に適するものは、活性炭、バーミキュライト、鉄粉があります。

活性炭は先程もお話しましたが、吸着作用が素晴らしいので、農作物の化学物質を吸収するため、農作物の安全性を高めてくれます。

バーミキュライトは保水性、通気性、保肥性が高いため、肥料として使うのは有りです。

鉄粉は、鉄の成分が土壌の栄養を豊かにしてくれます。

しかし、使い捨てカイロを肥料として利用するのに最大の欠点があります。

それは、塩の存在です。

使い捨てカイロでは、発熱反応を促進してくれてすぐに温かくなるなど優秀な働きをしてくれましたが、肥料として用いる場合、塩害を引き起こし、作物が育たなくなる可能性が高いです。

そのため、肥料として用いるためには、カイロの中身をろ過しなければいけません。

カイロの中身を水に入れてよく混ぜますと、塩は水に溶ける性質があるため、後は、コーヒーフィルターといったきめ細かいものを利用してろ過すれば、ある程度肥料として使えるレベルに持ってくることが出来ます。

そのため、カイロの中身を肥料として用いる場合、作物が育たなく可能性もある事を念頭に自己責任でする事をお勧めします。

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脱酵素剤としての利用

脱酵素剤とは、酸素を吸収して、カビ、害虫、油脂の変質などを防止する役割を果たすもので、食品包装や衣類関係で広く利用されています。

脱酵素剤は、鉄の酸化反応により空気中の酸素を吸収するため、まさしく使い捨てカイロの仕組みと全く一緒なのです。

そのため、使い捨てカイロ=脱酵素剤+体を温めてくれるものと言っても全く過言ではありません。

最後に

使い捨てカイロは、普通の脱臭剤、乾燥剤、農業用肥料、脱酵素剤そのものに比べましたら、あくまでも再利用であるため効果を大きく期待する事は出来ませんが、使用範囲が広い使い捨てカイロを簡単に捨てるのはあまりにも勿体無いというのが、分かると思います。

環境に配慮するという面も含めて、出来るだけ使い捨てカイロを徹底的に使い込むのも大事だと考えさせられました。

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