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2017年元旦、うるう秒挿入の影響は?システムは大丈夫?

      2016/12/30

2016年12月31日23時59分59秒から1秒時間が経つと、2016年12月31日23時59分60秒になります。

さらに、1秒経つと2017年1月1日0時00分00秒になります。

2016年12月31日23時59分60秒?

1秒多く挿入されています。

これは、「うるう秒」による挿入であり、4年に1度、2月が29日まで存在するうるう年と一緒で、時間を調整するために1秒多く挿入されます。

うるう年は4年に1度(夏季オリンピックが開催される年)に1日多く挿入されるのが決まっていますが、うるう秒は特に決まった間隔で挿入されるものではありません。

以前は、うるう秒が挿入されると、パソコンのシステムエラーが多発して、サーバーへの影響がかなりありましたが、前回の2015年6月30日に1秒挿入された際は、事前の対策がしっかりしていたため以前ほど大きなトラブルや混乱はなかったようですが、それでもシステムエラーは発生しました。

そもそも、なぜうるう秒を挿入しなかればいけないのか?また、2016年の大晦日終了後に、うるう秒を挿入する事で私たちに与える影響についてお話したいと思います。

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世界標準時刻の決め方とは?うるう秒を挿入する事情とは?

現在の世界標準時刻は、1972年から協定世界時で運用されています。

協定世界時とは、天文時に出来る限り近い状態にしている原子時の事を言います。

これだけだと意味が分からないため、簡単に解説します。

天文時とは、天体の位置によって時間を定める方法の事です。

太陽は東から昇り、一番高い位置(南中)まで昇った後に、西に落ちます。

南中を正午12時と設定して、太陽が再び南中まで戻ってくる時間の86400分の1を1秒と設定しました。

この一連の動きは地球の自転(地球が軸を中心に回転運動すること)が関わっていますが、毎回同じスピードで回転していない事が分り、天体観測の方法だと天文時時間がずれるという問題点が起こりました。

そのため、1967年に国際原子時と言われるセシウム原子を用いた原子時計により1秒という時間が作られるようになりました。

しかし、国際原子時と天文時とでは秒の定義が違うため、協定世界時の設定をおこなう事で、国際原子時にうるう秒で調整を定期的に行う方法が採用されました。

調整を行わなければ、極端な話、遠い未来に、日が暮れているのに6時とか、太陽が南中になるのに21時といった事が起こります。

昔の人は、太陽の動きで生活サイクルを決めていましたが、それは今の時代も時刻を決める基準が天体に合わせているため、いかに太陽の動きで私たちが行動しているのが分かると思います。

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うるう秒の歴史と誤解とは

うるう秒は、1972年に協定世界時が設定されてから、全26回うるう秒で時間を調整されました。

実は、うるう秒はうるう年の影響もあるせいか、必ず1秒増えると思い込んでいる人がいますが、あくまでも天文時と原子時を合わせるために調整するためで、1秒減る事も考えられます。

しかし、過去26回すべてにおいて1秒ずつ挿入されているため、減ると言われてもあまりピンとこないと思います。

また、うるう秒は挿入される場合、6月30日終了直後か12月31日終了直後になります。

この時間は、経度が0℃(本初子午線)の地点の事であるため、各国の時刻は経度によって異なり、経度が15℃変わるたびに時差が1時間ずれます。

日本は経度135℃地点の時刻を採用しているため、日本では世界標準時間よりも9時間早くなります。

そのため、次にうるう秒が挿入されるのは、日本では

1月1日8時59分59秒→1月1日8時59分60秒→1月1日9時00分00秒

となります。

うるう秒挿入による私たちの生活への影響とは?

うるう秒挿入による生活への影響ですが、正直な話、1秒増えようが1秒減ろうが、私たちの生活に与える影響はほとんどないと思います。

しかも、パソコンやスマホ、時計は、録画機能などは、電波によって時間が管理されているため、ほとんど問題ありません。

ところが、職場などのパソコンサーバーやソフトウェア関連は微妙な所で、比較的被害が少なかった前回のうるう秒挿入時にトラブルが起きています。

特にソフトウェアに関しては、実際に挿入されない限りわからないのが現状であるため、不安な方は問い合わせをしてみるのが良いと思います。

最後に

たかが1秒増えるかどうかで、私たちの生活は大きな変化はありませんが、こういう1秒増えるという事をもっと身近に感じて、時間を大切にするきっかけにもなれたらと思いますし、僕自身もそうでありたいです。

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