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豆まきを大豆でする理由とは?他の豆ではダメなのか?

   

節分と言えば豆まきですが、豆まきに使用されている豆は大豆が一般的ですが、なぜ大豆が多く使われているのでしょうか?

また、大豆以外で豆まきをしているところはあるのでしょうか?

この記事では、そんな豆まきに関する疑問についてお話していきます。

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節分で豆まきをする理由とは?

節分は季節の分かれ目を指す言葉であり、昔から、季節の変わり目には邪気(鬼)が存在すると言われているため、節分の日に悪魔祓いの風習として豆まきが行われました。

悪魔祓いの風習として豆まきをおこなう理由は、「豆=魔(マ)を滅(メ)する」という語呂合わせから来ているのが有力な説と言われています。

豆まきを大豆でする理由とは?

大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、お米よりも粒が大きく、悪魔を追い払うのに最適と考えられていました。

また、節分の元祖は、平安時代から行われていた追儺(ついな)が元になっています。

追儺とは中国から伝わってきた行事で、706年に疫病が流行したことで、多くの人たちが命を落としたため、土牛を作りお払いをしたことが「追儺」の始まりです。

この追儺では、柳の棒で床を叩いて音を出し、さらにお堂の裏で鐘や太鼓を鳴らして鬼(邪気)を追い払っており、もともとは音を出して鬼を追い払っていました。

そこから、大豆を炒る時に出る「パチパチ」という音が鬼を追い払うのに最適という理由で、節分に使う豆が生の豆ではなく炒った大豆を使用されるようになりました。

大豆は水分が熱で膨張し、硬い皮が破れる時に音が出ますが、他の豆で、小豆は水分を吸わないので炒っても弾けず、落花生は、皮が薄い渋皮のため音は出ないため、大豆が節分に広く使われるようになりました。

さらに、語呂合わせで「炒る=射る」とかけて、悪魔を確実に追い払うという意味が込められています。

また、まかれて豆を拾い損ねたものから芽が出てくると災いが起こるといわれており、豆を炒る事で芽が出るのを防いでいました。

豆まきの後に食べる豆は年の数+1に科学的根拠があった!

豆まきの後は、自分の年齢に1つ足した数の福豆を食べて1年の無病息災を願うという風習があります。

でも、なぜ年の数+1という数なのでしょうか?

その理由を科学的視点で紐解くと、面白い事が分かりました。

節分で食べる豆は豆まきで使用した「炒った大豆」ですが、この炒った大豆というのが大きなポイントになります。

昔、某テレビで大豆を使ったこんな実験をしていました。

①炒った大豆と生の大豆(煮豆)をすりつぶして消化酵素に浸して、37℃で1時間揺らし続ける

②その後、炒った大豆と煮豆の消化酵素液中のトリプトン量を測定する

私は、当時大学の研究室でタンパク質分解酵素の研究をしていたので、かなり興味を持ってこの番組を見ていました。

大豆はタンパク質が豊富で、実験で使用した消化酵素はトリプシンというタンパク質分解酵素を用いて、消化分解されて生成されるトリプトン量を測定する事でどれだけ消化されるかを見る実験でした。

すると、煮豆の方が炒った豆よりトリプトン量が多かったため、炒った豆は消化されにくい事が判明しました。

つまり、節分で食べる豆は炒った豆であるため、年齢+1にとどめておくことで、消化の悪い炒った豆を食べ過ぎないようにしたとも言われています。

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大豆以外で豆まきしている地域について

節分は、炒った大豆で豆まきをして鬼を追い払い、炒った豆を食べる事で無病息災を願うのが当たり前と思っていましたが、地域によつて節分の風習は違っており、大豆以外で豆をまく所もあります。

落花生

先程、落花生は炒っても音が出ないから豆まきに使われないとお話しましたが、落花生で豆まきをおこなっているところがあります。

主に、東北地方や北海道を中心とした雪の多い地方では落花生が多く使われているそうです。

その理由が、雪が多いため、大豆より大きい落花生の方が、雪の中でも拾いやすく見つけやすく、さらに衛生的であるからです。

お菓子やお金

これは愛知県の尾張地方が発祥と言われていますが、結婚式も派手におこなう地方だからか分かりませんが、お菓子やお金は、新築祝いにまく、餅投げの時しか想像出来ません。

実際には、豆と一緒にお菓子やお金もまいているとの事ですが、発想は面白いですが、節分かと言われると多少疑問に残るかなと思います。

各地の文化を否定するわけではないですが、他県民からみたら仰天するのは間違いないです。

最後に

豆まきについて色々と調べて見ると、今は豆であればなんでも良いと考えている人も少なからずいるようで、ピーナッツやアーモンド、ピスタチオ、カシュナッツ、コーヒー豆でやる人も出てくるかもしれません(苦笑)

それでも、節分で使われている豆は炒った大豆を使われる事が多いのは事実ですが、時代とともに豆まきの豆も大きく変わるような気がしてなりません。

私は、新しい文化に変わるか、伝統を守るかの違いでこの豆は駄目!というのはあまり関係ないような気がします。

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