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ノーベル賞とイグノーベル賞について

   

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毎年秋になりますと、国際的に話題になるニュースとしてノーベル賞があります。

特に日本ではここ数年受賞ラッシュが続いており、2015年までの歴代受賞者24名のうち16名が2000年以降に受賞しています。

しかし、正直な所ノーベル賞がニュースに取り上げられても、研究内容が難しすぎて何となく周りに流されて喜んでいるのが現状かと思います。

私自身は、ニュースで取り上げられるノーベル賞よりもノーベル賞のパロディー版と言われていますイグノーベル賞の方が研究内容に関して親しみを持ちやすいかと思います。

そのため、イグノーベル賞はノーベル賞に比べて馴染みが無いかと思いますが、イグノーベル賞の方がノーベル賞より遥かに科学の面白さを凝縮した濃い研究の成果だと思っております。

この記事では、ノーベル賞とイグノーベル賞についてお話する事で、ノーベル賞やイグノーベル賞のニュースを見て、科学分野に興味を持つ人が増えたらと思います。

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ノーベル賞

ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られていたノーベルの遺言により、1901年から始まりました世界的な賞です。

ノーベル賞の部門

ノーベル賞には、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6つの部門があります。

経済学賞はノーベルの遺言ではなく、1968年にスウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環として設立されました。

ノーベル賞の最大の特徴は、何といっても秘匿性にあります。つまり、ノーベル賞の発表は事前に受賞者に知らされる事はなく、10月になって突然発表されるので、受賞者の大半の方は驚かれます。

日本人の受賞歴

日本人が最も多く受賞しているノーベル賞の部門は物理学賞です。

物理学賞は、1949年に湯川秀樹氏が、「中間子の存在の予想」で日本人ではじめてノーベル賞を受賞し、それから2015年の梶田隆章氏の「ニュートリノ振動の発見」まで、11人の日本人が受賞しています。

また、化学賞は7人、医学・生理学賞も3人の日本人受賞者が出るなど、日本人は自然科学分野に強い事が分かります。ちなみに、自然科学分野に限っては、21世紀に入ってからアメリカのつぐ世界2位の受賞者数を誇っています。

授賞式

授賞式はノーベルの命日にあたる、12月10日に行われます。

場所は平和賞以外は、スウェーデンのストックホルムのコンサートホール、平和賞はノルウェーのオスロの市庁舎で行われ、受賞者には賞金の小切手、症状、メダルが授与されます。

晩餐会

授賞式が終了すると、平和賞受賞者以外は、スウェーデン王室及び多くのゲストらと一緒に晩餐会に出ます。

蛙飛びのイベント

ノーベル賞のニュースを見ていますと、受賞者が蛙飛びをしている映像が流れるのを見たことがあるかと思いますが、受賞者は受賞後に、ストックホルム大学やストックホルム経済大学などの学生有志団体により、毎年パーティーが開催され、そこで、さらなる飛躍の意味を込めて受賞者と一緒に蛙飛びをするのが慣例になっています。

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イグノーベル賞

イグノーベル賞は1991年に創設され、モットーとして「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」とあります。

このイグノーベル賞はノーベル賞の完全なパロディーにあたります。

イグノーベル賞の部門

イグノーベル賞とノーベル賞の大きな違いは、イグノーベル賞は毎年テーマが設定され、その中から多くて10部門が賞として選ばれます。

そのため、賞が贈られるジャンルは毎年異なっており、多種多様と言えます。例えば過去には生物学賞、心理学賞、昆虫学賞などがあります。もちろん、本家のノーベル賞と同じカテゴリーの賞もあります。

授賞式

毎年10月に、アメリカハーバード大学のサンダース・シアターで行われます。

最初にスウェーデンの郷土料理であるミートボールに敬意を払い、その後授賞式の講演をおこないます。

この授賞式の講演にはあるルールがあり、講演時間はわずか60秒で、制限時間が過ぎると、ぬいぐるみを抱えた少女が、「Please stop. I`m bored」と連呼します。

日本語訳で「私は退屈だからやめて」という意味になりますが、少女に贈り物で買収する事で講演の延長を認められます。(もちろんダメな場合もあります)

授賞式の間は、観客は舞台に向かって紙飛行機を投げる事が慣わしで、掃除係は毎年ハーバード大学教授が務めています。

ちなみに、授賞式までの交通費は自腹で、賞金も原則0円です。

日本人受賞者の主な研究内容

この項目では、イグノーベル賞を受賞した日本人の面白そうな研究内容について一部ご紹介します。

1992年 医学部門 「足の匂いの原因となる科学物質の特定」

1997年 生物学賞  「ガムを噛んでいるときに、ガムの味によって脳波の変化について」

1999年 化学賞   「夫のパンツにスプレーを吹きかけることで浮気を発見」

2005年 栄養学賞  「34年間、食事を撮影し、食べた物が与える脳の動きと体調の変化」

2013年 化学賞  「たまねぎのアミノ産を反応させると涙を誘う催涙物質が作られる」

2014年 物理学賞 「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだ時の摩擦の大きさについて」

他にもたくさんのユニークな研究が受賞されていますが、ノーベル賞に比べますと、日常生活に馴染みのある事がそのまま科学の力で解決するので、イグノーベル賞はふざけているようで、意外と私たちにとってはノーベル賞以上に大事な研究をしているのかもしれません。

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