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降水量の意味と降水量1mmは実際にどれくらいなのか?

      2017/11/22

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台風や梅雨、秋雨の時期など、日本は1年間のサイクルで、何回か雨が長く強く降る時期が必ずやってきます。

その中で、土砂降りの雨がふると、必ず天気予報で「1時間に30mmの雨が降りました」「今後の予想降水量は24時間で多い所で150mm」という風なフレーズをよく聞きます。

また、台風や梅雨以外にも日常でも雨が降るときに、テレビや新聞で、夕方6時は1mm、夜9時は2mmというような表示をよく目にすると思います。

しかし、実際の所、1時間に1mmの雨が降りましたと言われても、どれくらいの規模なのかきちんと理解している人は少ないかと思います。

この数字はすべて降水量の値であるが、降水量の数字が実際にどのくらいの雨をもたらすのかわかれば、行楽、レジャー、イベントなど外で行動する時の目安になると思います。

この記事では、これらの数字が表す降水量の意味と、実際の降水量の数字がどのくらいの雨をもたらすのか、お話していきます。

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降水量

降水量の定義

降水量(mm)は、雨以外にも雹やあられ、雪などもすべて含めたものの体積をすべて水換算して、単位面積で割った値です。日常における降水量は1時間あたりの数字で表されます。

降水量の測定方法

小学校の理科の実験や夏休みの自由研究などでも、実際に実験された方がいるかもしれませんが、私は、ペットボトルとたらいを外において雨がどれくらいたまるか測定していました。

実際に天気予報で使われている降水量のデータも、同じように容器を外に置いて、どのくらい雨が貯まっているのかを測定します。

もちろん、天気予報で使われるデータであるため、厳密により細かい数字を出さなければいけないので、使用する容器、大きさを統一させなければいけません。

実際の天気予報で使われる降水量の測定方法は、

①転倒ます型という専用の雨量計を用いて、口径20cmの受水器に雨を入れます。

②受水器に入った雨は、濾水器で受け、転倒ますに注がれます。

③転倒ますはシーソー状になっており、0.5mm相当の雨が降ると、ますが転倒して水を排出されるように設計されています。

④②と③を繰り返し、例えば1時間に5回転倒したら、1時間あたりの降水量は2.5mmとなります。

もし、降水量を自分で測定してみたいという方がいれば、円注の容器を用意して、雨を貯めて、体積(mℓ)と表面積を出して割ってやるとある程度正確に計測出来ます。

降水量(mm)=貯まった雨の体積(mm³)/容器の表面積(mm²)

ここで、もうひとつ疑問に出るかと思いますが、この方法だと降水量のうち、雨は理解出来るが、雪やあられの場合は、どのように降水量を出しているのかという事です。

雪やあられの場合は、受水器に貯まった場合、一旦水に溶かしてからろ過器→転倒ますへと注がれます。

しかし、あられはともかく、雪の場合は降水量で見るよりも積雪量で判断する事が多いと思いがちですが、雪マークで降水量の所に3mm表記など普通にあるので、雪の降水量についても理解しておいた方が良いと思います。

降水量の測定の開始について

降水量の測定の開始の時間についてお話しますと、実は特に決まっていないというのが答えです。

よく、天気予報で「降り始めからの降水量は○○mm」というフレーズを聞くかと思いますが、これは転倒ます型雨量計に雨が入った時間から計測しています。

つまり、同じ降水量でも計測した時間によって意味合いが変わるため、きちんと確認する必要があります。

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降水量1mmはどのくらいの雨量?

降水量の測定方法については理解出来たと思いますが、それでも結局降水量1mmはどのくらいの雨なのかは分からないと思います。

降水量1mmは、1m×1mの箱に1時間に深さ1.0mm~1.9mmの水が貯まる量です。

気象庁は小数点以下切捨てなので、降水量1mmは1.0mm~1.9mmまでの範囲をすべて指します。

そのため、降水量0mmは0.0mm~0.9mmであるため、降水量0mmでも、しとしとレベルの雨がふる可能性が十分あります。

以外とこの事実を知らない人が多いので、この機会に覚えておくと便利だと思います。
そして降水量1mmは、1m×1mの箱に一時間で1ℓの雨が溜まる程度の雨です。
この時、箱に溜まった水の高さが1mmになります。

(計算式による解説)

体積=表面積×深さ(高さ)

雨水が溜まる量(体積)は1ℓであるため、

1ℓ=1000cm³=100000mm³

表面積は箱の底面の面積であるため、

1m×1m=1000mm×1000mm

深さ(高さ)は、体積/表面積になるため、

100000mm³/(1000mm×1000mm)=(1mm)

ここからは、私の感覚によるのですが、降水量1mmは、傘を忘れても我慢は出来るが、傘があれば開く感じです。

そのため、手ぶらで歩いている時であれば、特に支障をきたすレベルではないですし、ジョギングやゴルフなどの野外スポーツにおいても多少気になるが、引き上げる必要なないかと思います。

ただし、降水量1mmは、傘を開く人が多いので、雨をしっかり感じるレベルであるため舐めてはいけないです。

地面は少し濡れるくらいで、アスファルトは色が変わるくらいが1mmの目安とすると良いです。

その他の雨量の程度とは?

降水量2mm

完全な雨であり、近くに買い物に行こうとしても、傘を刺さなければいけないレベルです。

スポーツをしている場合、レインコートやグッズを着用しないと気持ち悪いレベルです。

降水量5mm

降水量5mmは、かなり嫌になるくらい強い雨です。

私は外に出たくもないですし、外に出なくてはいけないときは、長靴やレインコートを羽織ってから外にでないと、靴の中に水が入るあの嫌な思いをしてしまいます。

もちろん、趣味のジョギングやキャッチボール、ゴルフをされる方も中止にしておいた方がいいレベルです。

降水量10mm以上

これ以上は、スコールや局地的な雨、台風レベルに達します。

また、1時間あたりの雨量が20mmを超えると、大雨注意報・警報が発令されるところが出てきます。

まとめ

・降水量は、雨以外にも雪やあられも含んだトータルの量

・降水量は、気象庁では転倒ます型雨量計を用いて測定しているが、個人でも、貯めた雨水の体積を容器の表面積で割れば求める事が出来る。

・降水量1mmは、1m×1mの箱に1時間に1ℓ貯まる量で、この時の深さ1mmからきている

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