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注意したい蜂の種類と巣の駆除から刺されたときの対処まで

      2016/10/18

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夏から秋にかけて、故郷の帰省ラッシュやアウトドアが盛んになり、外に出る機会も多くなるため、蜂と遭遇する機会も増えてきます。

その中でも、特に注意したい蜂は、大きく分けて「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の3種類あります。

それぞれの蜂の種類、生態、基本的な行動の特徴を抑える事で、未然に蜂の被害を防ぐ事が出来ます。

蜂の巣の特徴、駆除方法が分かれば、被害を受ける確率が下がり、未然に被害を防ぐ事にも繋がります。

また、万が一刺された場合でも、刺された時の症状や対処法が分かれば、最悪命を落とす前に被害を小さくする事が出来ます。

この記事では、それぞれの蜂の種類および生態、行動の特徴、刺された時の対処法についてお話する事で、蜂から自分の身を守り、被害を最小限に抑え、アウトドアシーズンを安心して満喫出来るきっかけになれたらと思います。

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注意したい蜂の種類と対策及び駆除方法など

スズメバチ

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スズメバチは、日本で最も被害が多数報告され、重症例も多い危険な蜂です。毒性は非常に強力で、攻撃性の高い、凶暴な種類も多くみられます。

実は、スズメバチで死亡する人数の方が、熊の危害で死亡する人数の方より多いという事実があります。

そのため、スズメバチは熊よりも危険な生物と言えますし、いかに危険性が高いかを認識していただけると思います。

スズメバチの生態が分かれば、未然に被害防ぐことができますし、スズメバチや巣の駆除方法が分かれば、被害を最小限に抑える事が出来ます。

スズメバチの生態に関しましては、「スズメバチの種類と生態について

蜂や巣の駆除方法に関しましては、「スズメバチの退治と巣の駆除の方法とは

をそれぞれご覧ください。

アシナガバチ

 

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アシナガバチの生態はスズメバチの生態とほぼ一緒です。

しかし、アシナガバチはスズメバチに比べて性格がおとなしいうえ、毒性も弱いため、スズメバチほど厳戒体制をとる必要性はないかもしれません。

一方で針を刺された時の痛さはスズメバチをも上回るので、あなどる事が出来ません。

蜂の生態や巣の駆除方法の詳細は、「アシナガバチの種類と巣の駆除について

をご覧ください。

ミツバチ

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ミツバチは最も馴染みのある蜂ですが、スズメバチやアシナガバチと違い、危険性を伴う一方で、はちみつやローヤルゼリー、プロポリス、花粉などの生産物を産みだすなど、私たちの生活に欠かせない蜂です。

刺された時の対応は、スズメバチやアシナガスズメバチに比べて針の構造が違い、簡単に針を抜くことが出来ないため、かなりめんどくさいのが特徴です。

また、ミツバチはスズメバチを天敵としているため、ミツバチから自分の身を守るためには、スズメバチに関する知識も欠かせません。

ミツバチから自分の身を守る方法に関しましては、「ミツバチと天敵のスズメバチから学ぶ自分の身を守る方法

をご覧ください。

鉢に刺された時に出るアナフィラキシーショックとは?

スズメバチやアシナガバチに刺されると、患部だけでなく、全身が赤くなり痒みを感じ、吐き気や頭痛、息苦しさ、最悪の場合、痙攣や呼吸困難、意識障害を起こすことがあります。

これらの症状の事をアナフィラキシーショックと言い、命に関わる危険な状態です。

ハチに刺されて死んでしまう原因は、直接によるハチ毒ではなく、アナフィラキシーショックによるものがほとんどです。

プロセスとしては、1回目に刺されると体内でハチ毒に対する抗体ができます。

2回目に刺された時に、この抗体がハチ毒に激しく反応し、血圧が急激に下がり、吐き気や手足のしびれ、重症の場合は呼吸困難や意識障害を引き起こします。つまりアナフィラキーショックがおこります。

2回刺されたらと言って必ずしも死亡するわけではありませんが、1回刺されてから2回目までの期間が短いと、重症化しやすい傾向があります。

ただ厄介なことに、スズメバチやアシナガバチはミツバチと違い、何度でも針で刺すことが出来るため、狙われてしまった場合、複数回短い期間で刺される可能性は高いため注意が必要です。

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蜂に刺されてしまった時の対応

スズメバチ及びアシナガバチとミツバチとでは、蜂に刺された時の対応は変わってきます。毒性の強さよりは、刺した時の針の構造が大きくかかわってきます。

もともと、蜂の針は卵を産む産卵管が発達したもので、メスしかもっていないのと生殖行動に用いられているため、攻撃としてひと刺しで使いものにならなくなっては意味がないため、何度でも刺せるように針は簡単に抜けるようになっています。

しかしミツバチの場合、スズメバチやアシナガバチと違って、針に対して逆方向に刺がついているため、一度刺すと、簡単に抜くことは出来なくなります。

スズメバチ、アシナガバチ

最初に、患部を流水で洗います。ハチ毒は水に溶けやすいので、毒を薄めること効果があります。

次に、患部から毒を出します。この時、指で患部をつまみ、血と共に毒を絞り出します。

その後、抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏(市販の虫さされの薬)を塗り、保冷材などで患部を冷やします。

ミツバチ

ミツバチの針は、針の構造上、患部に残っている可能性が高いので、まずは、この針を取除きます。

針の根元には、毒嚢という毒の入った袋がついているため、針を指で取ろうとすると、毒嚢を圧迫することになり、毒がさらに入り込むことになるので、ピンセットで慎重に取りのぞきます。もしも、ピンセットが無い場合は、指で横から弾くように取除きます。

後は、スズメバチやアシナガバチの対処法と同じ流れで処置を行います。

最後に

夏を迎えるにあたり、多く見られる危険生物である「蜂」ですが、最も注意しなければいけない「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の特徴を掴む事が、被害を防ぐ第一歩になるので、それぞれの特徴をしっかり把握して、楽しい夏をお過ごし下さい。

また、これらの知識をしっかり頭にいれておけば、万が一刺されても正しい方法で適切な処置を行えるので、刺された後の事もしっかり認識しましょう。

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